2011年3月13日日曜日

3号機建屋 水素爆発の恐れも

 枝野幸男官房長官は13日午後3時28分、首相官邸で記者会見し、東京電力福島第1原発3号機について「原子炉内で大量に水素が発生し、建屋の上部にたまっている可能性が否定できない。昨日、1号機で起きた水素爆発の可能性が生じた」と発表した。同原発から半径20キロ圏内の住民には12日夜に避難指示が出ており、枝野長官は「新たな対応をする必要はない。冷静に受け止めていただけたらと思う」と説明した。

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今、日本は国家の存続のピンチに陥っていおる。 我々一人ひとりがその事を肝に銘じて行動しなければいけない時である。

 枝野長官によると、3号機に自動注水ができなくなったのを受け、午前9時5分に圧力弁を開いて原子炉内の圧力を下げたうえで9時8分から真水の注水を開始したが、注水ポンプにトラブルが生じたため、12日に爆発のあった1号機と同様、海水の注水に切り替えた。その間、「炉心が水没しない状況が生じ、炉心を十分に冷却できず、大量の水素が発生したことが予想される」という。

 一方で同原発の放射線量の測定状況について「本日午前10時以降、50マイクロシーベルト前後で安定していたものが午後1時44分ごろから上昇し、1時52分には1557.5マイクロシーベルトに達し、午後2時42分には184.1マイクロシーベルトに低下したという。枝野長官は「仮に爆発が生じた場合でも原子炉本体、圧力容器については問題が生じない状態、そのレベルの衝撃には耐えられる構造になっている。避難している周辺の皆さまの健康に影響が出る状況は生じない」と強調した。